音楽

楽器を吹く前に、絶対にやっておいた方が良い5つの事

トランペット奏者として活動をし、一人娘の子育てもしています! テーマパークでのリードトランペット奏者をしていたこともあります。 現在はフリー奏者として様々な音楽活動をしています。

吹奏楽や、金管バンドは、仲間と演奏するのが、何よりの楽しみですよね。

それができない時でも、音楽をより『楽しむ』『上達させる』

ことができるアイディアを、今回のブログで紹介します。

こんな方におすすめ

  • 吹奏楽、金管バンドなどに入っている
  • 環境的に、思いっきり楽器の練習ができない
  • もっと上手に演奏できるようになりたい!
  • 吹奏楽や、金管バンドを指導している先生

 

楽譜を読めるようになろう!

部活動は1日の活動時間も短く、コンクールの曲の練習や、合奏に追われて

意外と『音楽』の勉強ができていない生徒さんが多いです。

『自分の楽器についてよく知らない』まま、楽器を扱うなんてことも。

以上のことができていなくて、こんな事態が起きています。

・楽譜が読めない(音名、リズム)

・指番号、ポジションを書かないと吹けない

・自分で何の音を吹いているかわかっていない

・音がわからなくて、一人で練習できない

・表現ができない

・楽器をすぐ壊す

・音が出なくなった時にどうしたらいいのかわからない

以上の事に思い当たる方、結構多いとおもいます!

現実、レッスンしていても、こういった生徒さんは、かなり多いです。

以上の事が出来るようになると、

楽器を演奏するのは格段に上達しますし、より楽しむことができます!

楽器を吹く前にもっともやって欲しいことは

『楽譜を読めるようになること』

ぜひ指導する先生は、楽譜の読み方を、徹底的に教えてあげてほしいです。

ですが、学校の先生方は本当に忙しいのです!!

指導する先生も、絶対楽になる

日々の忙しい業務に加え、部活動の指導となると、 本当に忙しくて、生徒一人一人が楽譜を読めているかなんて把握しきれない

という先生はかなり多いと思います!(いそがしい中、本当にありがとうございます!!)

ですが、そんなに忙しいというのに

全パートの楽譜一つ一つに

・指番号

・楽譜の読み方

書いてくださっている先生もいらっしゃるんですね。

これは相当な作業量です。

その時間があるなら、ぜひ、生徒さんに楽器吹かせる前に

楽譜の読み方、運指を徹底的に教えたほうが、あとで絶対に楽です。

何より、生徒さんのためになります。

音楽は「太○の達人」でも「数字」でもありません。

「音が並べばいい」ものでもありません。

せっかく音が出て楽しくなってきたのに

楽譜が読めなくて、一人で練習できないのでは

楽しさ半減

練習の効率も半減

先生の苦労は倍増

します!

まずは、どうか時間を作って

楽譜の読み方を、徹底的にご指導してあげてください。

指番号、最初は書いてもOK!(でも最初だけ!)

指番号を、覚えるのは

公式や、英単語を覚えるよりもはるかに簡単です!!

ですが、なかなか最初は慣れませんよね。

指番号は最初は書いてもOK

まずは演奏する楽しみを体感して欲しいです!

ですが、運指、ポジションを書く上での注意点があります。

ココがポイント

・演奏する本人が自分で書く(運指を覚えるため)

・音符も見ながら練習する(見ないとリズムや音域がわからなくなります)

・同じ音が何個も続くところは全て書かない(楽譜がごちゃごちゃになる)

 (例:🙅‍♀️ドドドドドドドドド)

音楽は数字を追いかけることではありません。

きちんと音符を見て演奏しましょう!

書いてある運指、ポジションが間違っている可能性もありますので

下記のステップで、練習していくと良いと思います。

step
1
最初は先生がチェック

step
2
高学年の生徒がちゃんと楽譜を読めるようになったら、生徒同士でチェック

step
3
慣れてきたら、番号を書かないで演奏。先輩、先生は聴いてチェック

以上のステップで運指をチェックしましょう!

間違ったまま反復練習してしまう可能性があるので、

絶対に先生や先輩は見てあげてくださいね。

先生も仕事が減りますし、生徒も、アウトプットすることにより学びが深まります。

生徒を信頼して、任せることは

結果、お互いwin-winになります!

ぜひ最初に「楽譜の読み方」「運指のチェック」やってあげましょう!

メロディーを歌えるようになろう!

金管楽器は特になのですが

「頭でなっている音のイメージ」

が、自分の音に直結します。

なので・・

自分が正しい音を吹けているかわからない!

音程が悪いって言われる・・・

なんて方は、まずメロディーを歌えるようになりましょう。

楽譜が読めるようになれば、メロディーは歌いやすくなります。

ピアノでメロディーを弾いてみよう

『ていねいに譜読みをする』ということは、とても大事な練習です。

楽器を始めたばかりの人は

思うように音がまだ出せないと思います。

ですので、ぜひピアノなどの鍵盤楽器を使って

楽譜の音を実際弾いて、歌ってみましょう。

弾けない方は、先生や、ピアノの得意な人に弾いてもらいましょう。

そしてそのメロディーを、なるべく正しい音程で実際に歌いましょう。

歌えるようになれば、自信を持って楽器で吹けるようになりますよ!

参考音源を聴いて音を覚えよう

 

参考音源を聴いて覚えるのもオススメです。

ですが、ぜひ楽譜を読めるようになってからにしましょう。

参考音源を聴いて、なんとなくの耳コピで練習してしまうと

いい加減なリズムで演奏してしまう可能性があります。

きちんとリズムにも注意して、参考音源を聴いてメロディーを覚えましょう!

プロの演奏を聴くのも、とても勉強になります!

ぜひ自分の憧れの奏者を、見つけてください!

 

音階の勉強をしよう!

音階の練習がもたらしてくれる効果はこちら

こんな良いこと

・出している音が、どの音か、わかるようになる(倍音楽器は、運指、ポジションが同じでいろんな音を出すので、自分の出している音が、わからなくなりがち!)

・指(腕)の動きの練習になる

・高音域、低音域、まんべんなく音が出せるようになる

・曲を演奏した時に、指(腕)の動きがよりスムーズになる

・曲が吹きやすくなる(曲の雰囲気や、響きを捉えやすくなる

などなど・・・・たくさんの利点があります!

音楽はたくさんの調でできていますので

音階の勉強、練習は、基礎中の基礎です。

吹けない時は、指の練習だけでも立派な練習です!

 

長音階を全調、吹けるようにしましょう!

まずは長音階をマスターしましょう!

長音階ができるようになったら、短音階にチャレンジしましょう!

練習の仕方はこんな例があります。

音階練習のバリエーション

・タンギングで練習

・スラーで練習

・2オクターブで練習

・リズムを変える

・ダブルタンギングで練習

などなど、1つの調を何回も練習してください!

練習する音域にも工夫があると、より効率よく練習ができます。

音階の勉強をして、練習で実践しましょう!

レベル別 音階練習方法

・初心者の方▶︎調号が少ない調を、自分の出せる音域で練習

・慣れてきた方▶︎全調を、自分が出せる音域で練習(少し高い音にも挑戦!)

・もっと上達したい方▶︎自分が苦手な音域を利用して、全調練習(2オクターブでできたら、すごい!)

以上の練習の仕方がオススメです!

無理のない音域で練習しましょう。

♯、♭が多いと、指や腕のうごきも難しくなるので

まずは調号1つから、なおかつ、出しやすい音域から

練習すると良いと思います。

 

楽器のことを知ろう

自分の楽器のこと、知っていますか??

・各部品の名前

・楽器の組み立て方

・各部品の整備の仕方

・お手入れグッズの種類、使い方

トランペットでいうと、ピストンの向きが違うだけで、音が出なくなります。

これを知らないでいると

楽器が壊れちゃった!修理に出さなきゃ!

なんて事になりかねません。

まずは自分の楽器についてよく知りましょう。

ヤマハさんのサイトに、わかりやすく書いてあります!

お手入れの方法も記載されているので、チェックしてくださいね!

歯磨き、毎日しますよね?それと一緒!

金管楽器でしたら、時間があるときに丸洗いするのも良いですね。

トランペットの丸洗いの仕方は

下倉楽器さんのサイトでも紹介されていましたので、

ぜひご覧ください!

楽器は繊細です!!!

ちなみに、お子さんに特に多いのが

・楽器をぶつける

・管を落とす

・マウスピースを落とす

・楽器を置くのが乱暴

・楽器ケースを乱暴にあつかう

・整備してないから管が抜けない

以上のことが多々あります!

管楽器は、金属でできていたり、木製だったりと、

衝撃に弱い素材でできていますし、繊細です。

金管楽器も、とても薄い金属のプレートをつなぎ合わせてできていますので

すーーーーーぐ凹みます。

「物を大切にすること」

楽器に限らず大切なことですね。

楽器ケースに入れていても、衝撃がつたわって、壊れます。

ばーーーーん!!!!

と楽器ケースを棚に置いたりするのは、絶対にやめましょうね!

日頃のストレスは、運動などで晴らしましょ!

 

今取り組んでいる曲について、勉強しよう!

音楽の醍醐味は表現すること!

そして聴いてくださる人に、喜んでもらうことですよね。

音を並べることだけで満足しては、もったいありません。

自分の好きな音色を追求して、

自分のイメージする音楽を表現しましょう!

曲のことを調べてみよう!

ぜひ、音を出す前にやって欲しいことは

「曲について知る」事です!

こんな勉強方法があります。

・練習している曲の音源(CDなど)を、たくさん聴く

・1つの音源だけではなく、いろんな団体、奏者の音源を聴く

・曲が作られた背景を調べる

・作曲者の生きた時代や、人柄について知る

上記は、ほんの一例です。

曲を表現するためには、どんな工夫をするといいか

ぜひ自分で考えて実践してみましょう!

絵や景色など想像するのも、とても楽しいですよ!

自分の好きな奏者を見つけよう!

いろんなCDや、音源を聴いていると

きっと、そのプレーヤーにも注目するようになると思います。

ぜひ、自分のお気に入りの奏者を見つけて、

そのひとの他の演奏も、たくさん聞いてみてください!

プロの演奏を聴き、そのイメージが自分の中にあると

自然とその音に近付いていけますよ。

・YouTube

・Spotify

・サブスクリプションサービス(iTunes、Amazonプライム等)

などで、たくさんの音楽を楽しむことができます!

ほんと、便利な世の中になりましたね・・!

せっかくなので、いろんな音楽を聞いてみてください!

コンサートに出かけよう

そしてぜひ、生のコンサートに行ってみてください。

 生のコンサートをオススメしたいワケ

・コンサートの空気を味わえる

・息遣いや、演奏している姿をみることができる

・生の音の響きは、CDだけでは絶対に味わえない

・演奏者の表情が見れる

など、音楽を「見て」「感じる」ことができます。

「生の音楽」に勝る音楽体験は、ないと思います。

上手になりたい人、音楽をもっと楽しみたい人は

「練習」の前に「生の音楽」を聴くこと

強く、強くオススメします!

ぜひ、子供達にはたくさんの「体験」をさせてあげてください!

まとめ

楽器を吹く前に、絶対にやっておいた方が良い5つの事、おさらいしましょう。

メモ

・楽譜を読めるようにする

・演奏するメロディを歌えるようにする

・音階の勉強をする

・楽器のことを知る

・取り組んでいる曲について勉強する

音を出すことだけが練習ではありません。

ぜひ、上記のことにチャレンジして

何倍もレベルアップした演奏を披露して

みんなをびっくりさせちゃいましょう!

きっと、もっと演奏を楽しむことができると思います!

指導される先生も、おいそがしいとは思いますが

一人でも多くの子供達に「音楽の楽しさ」を伝えて欲しい

「一緒に音楽を作る喜び」を、先生にも味わってもらいたい

と、心から思っています。

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