音楽

後悔しない!音楽大学の選び方

トランペット奏者として活動をし、一人娘の子育てもしています! テーマパークでのリードトランペット奏者をしていたこともあります。 現在はフリー奏者として様々な音楽活動をしています。

吹奏楽部を頑張っていると、

将来は、音楽教育の道に行きたい!音楽家になりたい!

と、興味を持つお子様も多いと思います。私もその一人。

中学の時に「将来、音楽の先生になろう!」と思い、

音楽高校、音楽大学と進学しました。

音大で学ぶうちに、演奏する方が楽しくなってきて、

教師の道には行かず、演奏家の道に進み、現在に至ります。

お子さんが音大に進むとなると、親御さんは、きっと色々と悩まれるかと思います!

私の親に、私が音大に行くと言った時、どう思ったか聞いてみました。

お子さんが音大に行きたいと言った時の、親の悩み

親の悩み

・お金がかかる。

・学費支払えるか心配。

・将来が心配。

・音楽で食べていくのは難しそう。

・音楽で仕事として成り立つには、一部の人のみ。

・自分の好きなことが仕事としてやっていければ、幸せだけれど、難しいだろうな。

・将来が心配。

・お金の苦労はして欲しくない。

・できれば音楽教師になって、安定した道を進んで欲しい。

・他の兄弟も、大学進学をさせてあげられるか心配。

心配だらけです・・・・!w

親にとって、お子さんの将来への不安は尽きないものです。

でも、子供の夢は出来るだけ応援してあげたいですよね。

今回のブログでは、「音大に行く!」と決めたからには、

後悔しない「音大」を選ぶためのポイントをご紹介したいと思います。

これから音大へ進みたい方の参考に、そして

音大へ送り出す親御さんの参考になったり、気持ちが少しでも軽くなったら嬉しいです。

 

自分のやりたい事をしっかり考えよう!

将来何になりたいか、というのは学生の間に決めるのも全然ありだと思います!

ただ、「楽器が好き」「部活の延長」「勉強嫌い」だけの心持ちで音大や専門学校に入るのは、やめておきましょう。

学費も普通の大学より、すごくかかります。

私立の音大は学費だけでも年間200万ほどかかります!

・・・・親に感謝です。

 

地方から出てきたら、家賃、生活費もかかりますので、

トータルで一千万以上は余裕でかかるでしょう。

・・・・本当に親に感謝です!!

 

勉強も音楽がメインになりますので、色々可能性を見つけたい人は

よく考えてから決めることをおすすめします!

 

音大進学が必要かどうか、まず考えよう!

必ず音楽大学に進まなくては、なれないという職業はありません。

お医者さんになるためには、医大に必ず通わなくてはいけませんが

音楽の道は、必ずしも音大に行かなくても良いのです。

資格が必要なものは、

・学校の先生(教員免許)

・音楽療法士(日本音楽療法学会認定音楽療法士の資格取得)

ぐらいです。

また、音楽教室の講師になるための資格は

ピアノ、管楽器、歌の講師▶︎音楽大学(短大含む)または、音楽専門学校卒業。

音楽教室のギター講師▶︎アコースティックギター、クラシックギター、エレキギターの指導が可能な方。

となっています。

専門学校や、普通大学に行って教員免許を取るのも、視野に入れると良いかもしれませんね!

 

音大や専門学校を卒業しても、プロで食べていくのは大変!

正直に言います!!!w

音大を出たからと行って、プロとして仕事をしていけるかと行ったら、難しいです。

大変なことは書き出したらきりがないので割愛しますが、みんな一度は大変な思いをしていることは、間違い無いでしょう。

音楽業界のスターも、相当な努力と練習を積み重ねています!

ですが、一度決めたら、絶対にその道を進まなくてはいけない、なんてことはありません!

自分の人生なので、いろんな道に視野を広げて活動することを、お勧めします。

音大ではなく、普通大学を出て、プロの音楽家として活躍されている方もたくさんいます!

 

音大を出ても就職できます!

音大に行ったら、プロの道か、音楽の先生の道しかない!

と思われがちですが、そんなことはありません。

学校の就職課に行けば、ちゃんと就職口を紹介してくれますし、

音大生でも就職活動をしている人もいます。

学生生活でいろんな経験をして、将来についてよく考えましょう!

 

やっと本題。後悔しない音楽大学の選び方

ここまで、読んでいただいて、

それでも音楽大学に行きたい!!!

と思った方はやっと本題です!!お待たせしました。

学校の選び方の判断材料として、以下の例があります。

参考ポイント

・学費

・学生の人数

・所在地

・知名度

・カリキュラム

・獲得できる資格、免許

・習いたい先生

・学校のレベル

・学校が綺麗か

・先輩、先生が優しいか

まず、最後の2つは無論、除外ですね。

一つずつ見るべきポイントをお伝えします。

 

学費、学生の人数

これは公立か、私立かで、だいぶ学費が違います。

私立は、年間200万程かかる、と思っておいたほうが良いでしょう。

公立は私立よりはずっと安いですが、合格者数がかなり少ないです。

私立でも合格者数の少ない大学もあります。

ぜひ調べて、ご両親と相談してから決めてくださいね!

所在地

音楽大学は、東京だけでなく地方にもあります。

お住いの近くに学べるところはないか、調べてみましょう!

知名度

私は山形の田舎娘でしたので、やはり東京の有名な大学に憧れを持っていました。

トランペットだったら〇〇大学、ピアノだったら〇〇大学というイメージは、確かにありましたが、変わりゆくものです。

その大学に入ったからといって、プロとしてやっていける!

というわけでもありませんので、知名度だけで選ぶのはやめましょう。

カリキュラム、獲得できる資格、免許

これはしっかり見ておきたい項目です。特に音楽の先生になりたい人はしっかり調べましょう。

また、授業で「DAW」の使い方や「音楽ビジネス」「マネジメント」なども教えてくれる大学もあったりします。

個人的に、この項目は学生の時に勉強できたらよかったなと、心から思います!!

しっかり今の時代にあったことを学べる大学を選ぶことを、お勧めします。

習いたい先生

演奏家を目指したいのであれば、一番大事なポイントです。

学校の名前ではなく「習いたい先生」のいる学校に行きましょう。

jazzを習いたいのに、クラシック専門の先生についても、jazzはできるようになりませんよね。

奏法だけ習いたかったら別です。

尊敬できる先生のもとで、学んでいただきたいです!

学校のレベル

「ここの大学はレベルが高いから、あなたには無理」

などと、言われた方は、気にしなくていいです!

子供の可能性を潰すような大人は、指導者にふさわしくありません。

音楽大学の偏差値は、楽器によっても違いますし、数字で測れません。

学校のレベルのについての話は、気にしなくて良いです。

 

師匠の見つけ方

演奏家になりたいのであれば「習いたい先生」を見つけることが一番大事です。

私は高校生の時、プロのトランペット奏者といったら

モーリス・アンドレ、セルゲイ・ナカリャコフ、ウィントン・マルサリス、フィリップ・ジョーンズ、自分の師匠や、地元の先生方

しか知りませんでした。地元のお店には、CDもほとんど売っていませんでした。

当時、東京のオーケストラも、頻繁に山形に来ることはなかったですし、「知るすべ」も知りませんでした。

現在習っている先生に紹介してもらう

そんな高校生の私は、

「師匠が信頼する先生に、つきたいです」

とお願いして、現在の師匠につくことになったのです。

学びの多い最高の大学生活を送ることができました。

現在も大変お世話になっていますし、娘のように気をかけてくださって、

本当に良い師匠に出会えたと、心から思っています。

きっと師匠との出会いがなければ、現在もトランペット奏者として活動はしていなかったですね。

コンサートに行って、音を聴く

習いたい先生の音を聞くことは、一番大事なことです。

レッスンでは先生の考えや、奏法など、たくさん学ぶことは多いのですが

一番影響を受けるのは、間違いなく「音」です。

憧れの「音」を持っている先生を、探しましょう!

そのためには、いろんなコンサートで生の演奏を聞くことです。

CDでもいいですが、生演奏とは違いますので、ぜひ生の演奏を聴いてください。

この人の演奏、最高!!!弟子にしてもらいたい!!

と思ったら、コンサート終了後に楽屋口にいって、勇気を持って挨拶しに行きましょう!

ここまでできたら、上出来ですね!

知ること

どんなプロの奏者がいるのか、どんな学校があるのか、調べることも必要です。

クラシックを例に出すのであれば、以下のことを調べましょう。

チェックリスト

  • 全国の音大、専門学校、音楽科のある大学
  • 各学校の講師
  • 全国のオーケストラ
  • 各オーケストラの楽団員
  • 地元で活躍する奏者
  • 興味のある分野で活躍している奏者

 

リストにして、気になるコンサートを聴きに行くのも良いかもしれませんね。

あとは、先輩や、先生、ネットなどから情報収集するのも良いでしょう。

 

1つの道にしか進めないなんてことはありません。

どうでしたでしょうか?

音大に行きたい!と思ったら必ず、家族としっかり話し合いましょう。

そしてきちんと調べてください。

「音大や専門学校に行けば、プロになれるわけではない」

ということも、忘れないでくださいね。

ですが、努力次第では難しい道ではありません!

夢は諦めないで、追い続けて欲しいです。

ですが、

「違うな」

と思えば、いつでも方向転換していいんです。

自分の興味のあることには、色々挑戦してください!

このブログを読んでくださったあなたに、良い出会いがありますことを、心より願っています。

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